●膝痛の4つのタイプ・・・関節軟骨の状況で区分 [0期]使い過ぎによる痛み 関節軟骨がすり減っていなくて、その厚さが正常な状態をいいます。この時期に膝に痛みを訴える場合は、膝の使い過ぎによる、膝関節周囲にある腱やすじの痛みがほとんどです。スポーツ障害でよく見られるオーバーユースは、この典型です。 [1期]急性炎症期 すり切れた関節軟骨が関節軟骨が刺激となって引き起こされます。 関節軟骨がすり減る際、軟骨の破片が細かな粉となって関節包の中に飛び散ります。この破片が関節包を内張りしている滑膜の細胞を刺激して、関節包に炎症を引き起こすのです。その結果、膝が腫れたり、熱を持つようになるのです。膝が腫れるのは、飛び散った軟骨の破片によって刺激を受けた滑膜細胞から大量の関節液が分泌されて、膝に水が溜まるためです。これを俗にいう「水がたまった」状態です。 [2期]慢性炎症期 慢性期の痛みの正体は、関節の中ではなく、主に関節周囲の袋や腱、筋肉に起こる痛みです。 炎症がおさまったあと、関節包は線維化という現象によって、以前より硬く変化します。これは一般に、けがが治ったあとの傷痕は、硬くなって引きつれるという現象と同じです。膝の痛みを避けるために、膝をかばって行動するようになります。そうしているうちに、膝の周囲の筋肉や腱が縮んで硬くなり、膝関節がこわばるようになります。 [3期]骨の痛み 変形性膝関節症では、関節軟骨が擦り減っているために、骨と骨のすき間は極端に狭くなっています。擦り減った状態(慢性炎症期)が何年も続く人もいれば、少数ですが、完全に軟骨がなくなり、関節周囲の骨の表面が露出していまう人もいます。こうなると、一般的にはかなりの痛みがあります。痛みは鈍痛で、かなりつらいものです。膝関節の手術を受けるのは、この時期の人たちです。 ●0期と2期に膝の伸展機構のストレッチ&スラッキングが有効 膝の主な動きは、膝を伸ばすことと曲げることです。人は二本足で歩くために常に膝を伸ばしながら、体重を移動させます。これは「伸展機構」と呼ばれいます。 私たちが足を前に踏み出すとき、伸展機構は以下のように働きます。まず、太ももにある大腿四頭筋が収縮します。そして、膝蓋骨、膝蓋腱、脛骨粗面(膝蓋腱と脛骨のつなぎ目)を引っ張り上げて、すねにある脛骨が引き上げられます。それから、膝が完全に伸びたところで、体重を移動させると足が前にふみ出せることになります。 筋肉と骨、骨と腱、腱と筋肉など、性質の異なる同士が連結してできているために、それらがいっしょに働くときには、そのつなぎ目には無理がかかりやすくなります。そうした負担が過度になると、つなぎ目にひづみが起こり、伸展機構全体がうまく動かなくなります。その結果、膝が動かしづらくなったり、膝痛が起こったりするようになるのです。 長らく種子骨と考えられてきた膝蓋骨は、大腿骨と滑動面を提供し、摩擦による摩滅を少なくし、機械的なテコ作用を提供している。
●半月板
●膝関節包と靭帯
●膝関節の主な筋肉
●大腿四頭筋のトリガーポイント
●膝の伸展機構のストレッチ&スラッキング方法
@膝蓋骨の可動域を良くして関節包・靭帯・腱の緊張を緩和させるため、膝蓋骨の上下左右から押すストレッチをしながらバイブレーションをかける。バイブレーションは3秒間位かけ続ける。 A大腿四頭筋の緊張を緩和させるため、膝関節屈曲位で、術者は足首を掴んでアイソメトリックスをしながら、外側広筋・大腿直筋・内側広筋のトリガーポイントに3秒間位バイブレーションをかける。 B半月板のロッキング解除と可動域をよくさせるために、膝関節屈曲位で内外膝関節隙に軽く屈伸させながらバイブレーションをかける。