一般的に整形外科においては座位で頚椎々間板ヘルニヤの施術法として頚椎牽引を行っています。しかし、牽引医療器を使った頚椎牽引は、本当に施術効果があるのか又は反って症状を増悪させてしまうのではないのかということを検証する必要がある。 *頚椎ヘルニヤとは 頚椎は7個であるが頚神経は8本である。椎間板の上を走り椎間孔へ走行する神経根がヘルニヤにより圧迫されると、ある特定の神経根レベルの障害が発生する。 ●症状 例えば、C4・C5の椎間板ヘルニヤはC5神経根の障害をおこす。 症状はいずれかの一側上肢の痛みである。疼痛は、通常、障害神経根の支配域に沿って手へ放散する。しかし、時には疼痛が肩甲周囲までしか及ばないこともある。咳、くしゃみ、頚を曲げるなどの負荷をかけると、疼痛が増強し、その痛みが罹患神経域に放散することが多い。 正中脱出の場合には上、下肢に症状が出現することもある。 椎間板がやや突出しているだけでヘルニヤはまだおこしていないようなときには、背部中央、肩甲骨の上内角部に疼痛が放散することがある。 ●検査 1)バルサルバ(Valsalva)テスト・・・息こらえによる放散痛誘発 2)頚椎圧迫荷重テスト・・・・・頚椎を長軸方向に圧迫したときに疼痛が増強するかどうかをみるもの。
●医療器牽引のメカニズム 頭蓋への支持は短い挺子の腕と小さい付着部が底部(x)の点で長い挺子の腕が顎の下(y)である。 牽引腕(y)よりの圧力は歯列と側頭下顎骨関節(m)に集中する。 1)O方向よりに牽引すると顎(y)に力が加わり頚部が伸展傾向に作用し頚椎後方連結部は開かず椎間孔が狭くなり反って神経根を圧迫していまう。 2)f方向の頭より前方に牽引するとほぼ頚椎に対して真っ直ぐ上方に牽引できると思われるがやはり顎(y)に力が加わり、頚椎後方連結部は開かず椎間孔も広がらない。 既存の頚椎牽引バンドでは後頭部に牽引力がうまくかからずに顎ばかりに力が加わる為ほとんどの場合頚部が伸展傾向になり症状が増悪していまう。 以前に某業者に後頭部牽引のできる頚椎牽引バンドを試作して頂きましたが、うまくいきませんでした。 ●施術効果の期待できる牽引方法 ・牽引器を使わずに徒手で牽引する場合。 患者さん仰臥位で顎を牽引せずに後頭骨部をホールドして牽引すれば良い。 ・牽引器を使って牽引する場合 患者さん仰臥位で頭部に枕をかった状態で牽引をする。牽引力は13〜17s位で10〜15分間